やっっっと見れた!期待大のスパイダーバース、その期待をしっかり超えてきた。ほんとうに最高に面白い。
相変わらず、アニメーションの表現がすごい。キャラごとに、次元ごとに作風が変わっているのが良かった。
特にグエンのアース。水彩画調の背景、綺麗すぎる。ちょいちょい入る効果音の擬音やコミック風な演出も最高。実写✖️アニメーションをふんだんにやっていたのも高ポイント。ディズニー+の「チップとデールの大作戦」や「メリーポピンズ」を彷彿とさせる。
以下からネタバレありで好きだったところ
【サプラーイズ】
・ドナルドグローバー演じるプラウラー出てきたのびっくり。彼がMCUのアーロンとは限らないけど、面白いサプライズ!
・ヴェノムの世界のコンビニ店員出てきたのもびっくりした。CMで解禁されていたらしいけど、全く知らなかったから最高だった!
・トビーピーターやアンドリューピーターの「カノンポイント」をやってくれたところもファンサービスだと思うけど、やっぱり嬉しい。
・ミゲルの「アース199999」発言も予告だけかと思ってたら本編でもちゃんと言っていて、これはアツかった。
・JJJがどこ行っても、「アイツ」で本当に…ってなる。
【親と子の関係】
モラレス親子、ステイシー親子を中心に、親子関係がめちゃくちゃ丁寧に描かれていたのがアツい。
B・パーカーとメイデイちゃんも可愛いし、ラストのMJと話しているところもよかった。子の親離れと、親の存在。お互いの成長。普遍のテーマこそ強い。
【新スパイダーたち】
パンクもインディアも最高。どうしてこう、出てくるスパイダーみんな魅力的なんだろう。ジェシカもかっこいいし、ミゲルも敵対する存在だけど、その理由もよくわかるし、決してヴィランとして描かれていないのが良かった。
【アース42とアース1610】
アース42の設定が非常に面白い。プラウラーになっているマイルス。マイルスは父親が死んだらヴィランになってしまうのか?
全く違う世界線がありながらも、「少し違う」世界線があるのがめちゃくちゃ興味深い。
【今後の気になるポイント】
・アース42の方はどう整理をつけるのだろうか。グエンたちがきて、そのまま逃げることも可能だけど、あの世界でスパイダーマンを作るはずだった雲に刺されたマイルスは「知らんぷり」とかできんのか?
・ミゲルがやっていることって、ほとんどカーンが「ロキ」でやっていたことと同じなんじゃないかと思うけど、MCUの方に影響は出てくるのだろうか。
・ソニーユニバースは「マダムウェブ」もやる予定だったと思うけど、その辺はどうなんだろう。
前作はマイルスとピーターの話だったけど、今回はグエンとマイルスの話だったな。そして、相変わらず「これを見れば『スパイダーマン』がなんたるか」を明確にしてくれる哲学入門のような作品。
早く「ビヨンド」みたい!