くら

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースのくらのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

前知識なく飛び込んだら、まさかの2作目という本作。全く問題なく楽しめた。そもそもアメコミものは予習諦めてるけど、ビジュアルと音楽の世界観に引き込まれてお話のつながりとか気にならなかった。特にキャラクターの目の感情表現が素晴らしくて、それだけで見れた。目を吊り上げて誤魔化す表情や、手を寄せる気配を感じて一瞥する目線とか、お芝居の教科書のよう。スパイダー系に多いイメージのコミカルな掛け合いが続くアクションシーンも面白くて、街中を駆け巡る疾走感とどこでも戦闘舞台になるワクワクに萌えた。
キャラクターの心情表現を引きと寄りの2画面分割で見せる手法はぜひ試してみたい。
思いがけず泣きそうになったのはスパイダーウーマンがマルチバースから戻って父親との決裂を予期させる場面での「俺の最高傑作はお前だ」っていうセリフ。あれほどこだわった肩書きも何もかも、最愛の娘の前では取るに足らないという信条には胸を打たれた。連作と知らなかったのでTo be continueには面食らったけど、物語上での、スパイダーウーマンがバンドを組んでも上手くいかず友達がいないという重要なサブストーリーがバンド組んだぜ!で回収されて、ムカつくよりも爽快さが優って、胸熱‼︎‼︎で終われた。これはぜひ次作も映画館で観たいと思う。
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