くら

リバー、流れないでよのくらのネタバレレビュー・内容・結末

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ロケーションは素晴らしい!木造で階段の幅が狭くてシブい旅館、目の前には小川、裏手には神社それも灯籠が立ち並ぶ階段付きという、セット?と思うくらいのシチュエーションで、箱庭的な見せ方するにはめっちゃ魅力的。雪がとても似合う。
なんだけど一眼のシネトーンをそのまま出したような眠たいルックに、日本建築の縦横ラインの美しさをぶった斬る傾きっぱなしのジンバル。。予算の少なさはもちろんわかるけど、生半可映画好きとしては、スクリーンで見る映像として物足りなさを感じてしまった。
ストーリーもスクリューボールコメディーに恋愛要素が含まれて、その上タイムリープものなんてヒット間違い無しで、半径数百メートルの逃避行とか可愛らしくて好きなんだけど、映画全体の強度をそこにかけるには作り込みが浅くないでしょうか。2分区切りに時間を巻き戻してテンポを作るって大発明だと思うし、ナンセンスな題材を一生懸命演じる面白さはあるのだけど、こと「映画」というパッケージとして見ると、物足りなさを感じてしまいました。
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