Tsuneno

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースのTsunenoのレビュー・感想・評価

3.5
このシリーズはフルCGなわけなのだけど、マルチバースを様々なアート処理で表現しており、この表現手法がとても心地よい。簡単に言えば、世界が変わるとCGの味付けが変わるってこと。
だけど、前作に比べてCG表現は抑えられているのが少し物足りない。前作は思い切りアメコミリスペクトだったのだが、どうして普通に寄せちゃったんだろう。
まあ、一時期のような何でも中華アゲアゲから脱して、インド出てきてるのとかは面白みあったけど。
 
前作では単なるヒロインだったグウェンが本作ではしっかりともう1人の主人公になっている。スパイダーグウェン大好き過ぎて危うくAmazon詐欺に引っかかりそうになったくらいなので、ここは本当に嬉しいところ。
 
しかしなぁ、長い上にどこまで行っても物語が収束していかない。どんどん主要人物が増えて行き、あまつはてTO BE CONTINUED...
長いと感じてしまったということは、やはりどう考えても前後編にするようなシナリオじゃないってことだよな。そのくらい、後編を見なくてもわかる。
 
なんだろうこの前後編全盛期。ネット配信全盛期ってのが大きく影響してるんだろうけど、どれもこれも前後編の必然性感じないんだもの。上映の結果や評価がフィードバックされた数年後にはもう少し改善されるんだろうが、それがまだフィードバックされてない今が一番辛い時期かもしれない。
なにより、これだけ続編並走されると、映画のためのワーキングメモリーが満帆状態になるんだよね。
ほんと、勘弁して欲しい(結局、結論はこれ)。
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