"20世紀最高のバッハの演奏家"と称され、事故によるハンディを抱えながら、不屈の精神で困難に立ち向かったピアニスト、ジョアン・カルロス・マルティンスの半生を描いたドラマ!
病弱の幼少期にピアノと出会い、その才能を大きく開花させたジョアン・カルロス。ジョアンは、20歳でクラシック音楽の殿堂として知られるカーネギーホールでデビューを飾り、"20世紀の最も偉大なバッハの奏者"として世界的に活躍するまでになる。一流演奏家として世界を飛び回っていたが、不慮の事故で右手の3本の指に障害を抱え、ピアニストとしての生命線である指が動かせなくなってしまう。しかし、不屈の闘志でリハビリに励んだジョアンは、ピアニストしての活動を再開。自身の代名詞ともいえるバッハの全ピアノ曲収録という偉業に挑戦する。そんな中、ジョアンはさらなる不幸に見舞われてしまう…。
何があっても決してくじけない、ジョアンの姿に勇気づけられる作品!
右手の怪我から復帰するだけでも並々ならぬ努力と忍耐を求められるのに、ジョアンの場合、それが一度に止まらない。そして、二度目は前回よりも厳しい状況なのに、それを物ともせずに立ち向かっていく。また、その姿に悲壮感はなく、あたかも当たり前のことをしているだけといった体である所に、ジョアンの常人ならざる精神力の強さを感じる。
困難な状況に陥っても、持てる力をフルに活用して、状況を打開する。それが出来ることが非凡の証なのだと思う。
