このレビューはネタバレを含みます
今作で惹かれたのは話よりも音楽です。どの映画も作品毎に違ったスコアが成り立っていて、今回の作品なんてまさにカラーが違います。
例えるなら森林とか自然の音色や景色等が思い浮かぶサウンドで、特にアバンのBGMはかなり毛色が違ってます(大好きなテレンス・マリック映画に近いサウンドです)。
あと美術面ですが、これはポケモンベストかも。背景美術がジブリ映画や今でいうならWIT STUDIOの作品に匹敵で、その美術、森の描写を眺めるだけでも必見です(精密さが桁違いで、アートブックがあったら欲しい)。
ジブリ映画で例えたように、今作はジブリ映画の影響が強いです。特に一番感じたのは、干からびたセレビィを時を越えてきた仲間たちが時間を戻して甦らせる、ポケモン映画でかつてないと思えるウルトラCですね。その時のBGMが何でしょう、ナウシカでの"金色の衣(でしたっけ?)"の時に使われた曲っぽくて、かつてない神々しさと言えるものまでありました(気恥ずかしさもちょいありましたが、新鮮でもありました)w
ただ過去作と比べると、話のテーマや描きたがっているものが見えづらく、そこで損をしているような印象はありました。
『特別編』ではエンドロールに踏み込んだ新規カット、サトシと"とある人物"の繋がりが描かれて、初見は結構ビックリでした。
そっちも再見したいなぁ。