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スプリンパン まえへすすもう!のCHEBUNBUNのネタバレレビュー・内容・結末

1.5

このレビューはネタバレを含みます

【前へ進みすぎて観客の脳裏を素通りする】
キッズステーションやNHKの教育番組で放送されそうな軽いアニメーション。この手のアニメーションにストーリー性求めてもしょうがないのですが、ロボコンの衝撃が強過ぎたせいか全く話が入ってこない。山のキャラクター山ドンとリンゴスターを意識したキャラクター(?)りんごリーダー、そして少女スプリンパンが冒険の記憶を踊りながら伝えるという内容っぽいのだが、どんな旅をしてきたのかが全く分からない。

そして3DCGだというのに、いらすとやっぽく2次元絵のおかあさんが画面に違和感を与えながらスプリンパンヘ語りかけるのです。やがて、スノミーメイと出会い、スプリンパンは新天地を目指して去っていくのだが、アニメ何十話分を5分に圧縮したような広すぎる行間で全く理解ができません。

これはどういうことかと思ったら、なんと井上ジェット監督の製作note記事《短編アニメ「スプリンパン まえへすすもう!」をなぜ作ったか?》を見つけた。

「恨みや妬み、いがみ合いや争いのない作品を作りたい」

というコンセプトを基に「日帰り旅行のようなおだやかな浮き沈みのアニメ」を作ったのです。

なんて心優しい方なんでしょう。しかし、5分という尺であまりに駆け足だ。日本人的刹那の休暇にやりたいことをねじこむ日帰り旅行がそこにあり、フレンチバカンスのような心の余裕はここにはなかった。同時上映の映画がアレだったために狂気映画の一部に取り込まれてしまったが、実は表現に弱いところが多い心優しい作品だったのです。

短編アニメ「スプリンパン まえへすすもう!」をなぜ作ったか?↓
https://note.com/jeti/n/n38194d0eae16
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