まさ

アジアの天使のまさのレビュー・感想・評価

アジアの天使(2021年製作の映画)
3.6
韓国を舞台にしたロードムービー。池松壮亮演じる剛が、オダギリジョー演じる兄を頼って、一人息子を連れて韓国に来るところからストーリーが始まる。ひょんなことから売れない女性歌手ソルとその兄妹と知り合い、出会うはずのない彼らが、国籍や言葉の壁を越えて、韓国の田舎を旅する展開に。旅の展開とともに、それぞれの抱える冷たい現実と悲しい思い出、そして旅につきものの数々のトラブルが次第に彼らを繋いでいく。ヘラヘラするオダギリジョーと、どこか真面目な池松壮亮の好対象な二人が醸し出す雰囲気は、ロードムービーに絶妙にフィット。行方の定まらない恋模様も旅情がふんわり包んでいく。ラストのふんわり感も嫌いではない。天使の演出など、ところどころ違和感を禁じ得ない場面もあるが、全体としては心地よい雰囲気を感じられる作品。
まさ

まさ