Jun潤

シュシュシュの娘のJun潤のレビュー・感想・評価

シュシュシュの娘(2021年製作の映画)
3.3
2021.08.30

「AI崩壊」「ネメシス」の入江悠監督・脚本・企画・プロデュース作品。
福田沙紀主演。

市役所で働く鴉丸未宇はある日世話になっていた間野を亡くした。
間野は、寝たきりの祖父に公文書の改竄を告白した次の日に自ら命を絶った。
間野は改竄を指示している動画を遺しており、それを手に入れ間野の無念を晴らすよう祖父に言われる。
それと共に未宇に告げられたのは、鴉丸家は代々忍者の家系だったという衝撃の事実だった!!

予告の感じから役所の不祥事を暴くリベンジエンターテイメントかと思っていましたが、ところがどっこい今作は忍者であることを知る場面がピークだったものの立派なコメディ作品でしたね。

しかし、主人公のキャラクターが常に猫背でウジウジしている性格だったためか画面が暗めだったためか、時々シリアスなギャグをブッ込んできたものの終始陰鬱な雰囲気が漂っていました。
後半の盛り上がりに向けてのBGMもなんだかタイミングがズレていた気がしてイマイチ気持ちも乗らなかったという…。
終盤までフラストレーションを溜めてくる展開が続きましたが、それを払拭するには少々画面と物語にインパクトが足りなかった印象です。

好きポイントについては今ではもうほとんど見なくなった6:4比率の画面に妙にレトロなBGMなど、シュールな物語にマッチした構成をしていました。
Jun潤

Jun潤