けんぼー

ゴリラのアイヴァンのけんぼーのレビュー・感想・評価

ゴリラのアイヴァン(2020年製作の映画)
3.9
2020年鑑賞129本目。
実在の天才ゴリラを元に描いた児童文学の映画化。動物版トイストーリー。

動物のリアルな表現はさすが。「ジャングルブック」「ダンボ」「ライオンキング」などでCGの動物表現を積んできて、もはや実写レベルである。
物語はトイストーリーっぽい。サーカスの花形であるゴリラのアイヴァンが、自分の人気が落ちてきたときに、新入りの赤ちゃんゾウのルビーが現れ、新たな花形になる。この辺はアンディのお気に入りのウッディがバズの登場でお気に入りのポジションを奪われてしまうところを連想した。
やがて自由を求めて、他の動物仲間を引き連れて外の世界に出て行こうとするところなんかもトイストーリーに似てるなあと思った。
違う点としてはおもちゃとは違い、人間とコミュニケーションを一応は取れるということ。
アイヴァンは人間の子供ジュリアンとの交流がきっかけで絵を描くようになり、それが重要な転機となっていく。
実在のゴリラがモチーフの児童書が原作ということで、史実の部分とフィクションが入り混じっているため、人間側の勝手なこじつけとも取れる部分が多々あるが、1つの物語としては感動できる内容だった。
実写レベルのリアルな動物たちの表情の豊かさに、自然と感情移入してしまう。
余談だが、二体のゾウの鼻が絡み合うシーンがあるんだけど、エイリアンの触手同士が絡み合ってるように見えてちょこっとキモかった。

2020/9/13鑑賞