毎度名作とはいかないまでも、一定のクォリティは保証してくれるNetflixオリジナル映画。今回も、家で観る分にはそれなりに楽しめました。
飲んだら5分だけ超人的な能力を手に入れられるドラッグを巡り、正義と悪がドンパチ戦うSFアクション。
話のテンポはよくて、緊張感もなかなか。つくりにはちゃんとメジャー感もありました。ジェイミー・フォックスとジョセフ・ゴードン＝レヴィットのおかげで画面は締まってました。イケメンのロドリゴ・サントロが意外なルックスの悪役で出てたのも驚き。この人、これまでもハンサムな役と悪役の両方をうまくこなしてて、実はかなりの名優だと思います。
しかしながら、ストーリーは直球でひねりもあんまりなし。「5分だけ」というのがミソなんだろうけど、5分でも1時間でもいいような内容。飲んでみないとどんな能力が手に入れられるか分からないとか、適合しなかったら爆発するとかの設定も、あんまり生かしきれてなかった気がしました。
全体的にツッコミどころもいろいろあります。特殊能力はぶっちゃけX-MENやファンタスティック4の焼き直しか劣化版で、そこまで驚きはなし。ドラッグ飲んだ悪人も、普通の人である主人公たちにわりと普通にやられちゃってるし。
最後は、なんでこの人だけこんなにすごいの？っていうご都合主義も。そもそも爆死しちゃうリスクがあるクスリなんて誰も飲みたくないだろうし、あんなに広まらないんじゃ、とも思いました。
結論は「それなりに面白いし観て損はないけど、それ以上でも以下でもない」って感じ。Netflixって、こんなオリジナル作品を配信し続けてたら、いつか飽きられて行き詰まるんじゃないかと心配になっちゃう（余計なお世話ですね）。そろそろ鬼気迫るようなすごい作品を観てみたいなぁ。
