そこにいた男のChipのネタバレレビュー・内容・結末

30分でサクッと終わる。
「好きで好きで仕方なかった」と言って女の子がホストを刺した実際の事件が元になった映画。
衝撃的なあの事件を彷彿とさせる始まり。
マンションのロビーで倒れる血まみれの男と、その横で煙草を吸いながら誰かに電話する返り血まみれの女。

映画の中では三流俳優に手を出された上、本名すらも教えてもらえずにただただ貢がされる哀れな女性が主人公。
沢山の自傷と思われる傷が腕にあったり、本来病んでいたものが露呈した結果なんだろうなあ…という感じだった。

三流俳優の男は妊娠中の妻がいて、
浮気に気づいた妻が男のお腹に鳩の絵を描く。
それに動転して寝ている男を刺す…というなんとも痛々しい描写。
所々出てくるモザイクが気になって現実に返ってきてしまったな。
最初から最後まで誰のことも好きになれない映画。