30年間セックスレスの中年男（なかみつせいじ）が、サディスティックな恋愛カウンセラー（長谷川千紗）に責め立てられてしまう。恋愛弱者のジタバタ劇を描いている、オーピー配給のピンク映画。

本作の主人公は、過去に一度だけ"泥酔した状態でセックスした"と思い込んでいる、五十路の中年男。前半部で、当時の女の策略に嵌められ、他人の子供を押し付けられたことが判明する。つまり、童貞のままで子育てを強いられた、独身男ということになる。

恋愛弱者（童貞）の時点で何を言っても説得力が皆無になるという、惨たらしい現実を突き付けると同時に、恋愛"強者"の立場にいる人たちも、大きな悩みを抱えていることが説かれていく。優劣を超越したところにある、人間讃歌がテーマとなっている。

主人公の仲間となる人物では、老清掃員（牧村耕次）の人間像に、未来の自分が視えてくる。偉人の名言を引用して、衒学的な振る舞いをすることにより、自身の真っ白な人生から目を背ける。これ、完全に筆者のことではないか。

ゴンドラの唄が流れて来る『生きる』が邦画で一番好きなんだけど、本作の序盤のピアノによるゴンドラの唄のアレンジ、あるシーンでブランコに乗りながらゴンドラの唄が歌うから脳内であの映画がフラッシュバックしたね。
話は違うし、内容の出来に大きな差はあるけど。

『変態おやじ ラブ・ミー！いってんだぁ〜』明らかバカっぽいタイトルだし、序盤も中高年のおっさん共の脱童貞のための講座とかコミカルっぽいシーンがあるし、おっさんとセックスしまくるエロ同人誌にありそうなの思いながら見てたら、意外と後半は重い作品だった。

おっさん達の童貞事情を主軸にしているより、本作のセリフにある『女が付き合ってはいけない3Bの男(バーテンダー・バンドマン・美容師)』と付き合った3人女達の愛に巡る問題を3人のおっさん達を通して解決している。
ただやっぱりタイトルにある変態おやじとは微妙に離れたおっさん達の像をしている。

ただセックス自体はまーまーエロいけど、私は熟女専ではないのであまりノれなかった。若いのかなで自由くらいだろうか。個人的に出してほしかった美千子先生×あかねのレズプレイがなかったのも不満なのも-0.2。
映像としての出来は無難だが面白みはない。ドラマみたいな映像構成。

付き合っちゃいけない
男の3B
(バンドマン、美容師、バーテンダー)
って何だそれ
誰が決めたんだろう。
初めて聞いたわw
もっと「バカ、暴力、貧乏」
みたいな単純なやつでいいじゃん？←偏見

冒頭の恋愛講座のとこで
笑えるか否かが
人生の経験の差
なのかもしれん

「男なんて信じられない」
とバンドマンと付き合いすぎ助手が
幸薄すぎて笑う。
(DV男、保証人にしてくる男、不倫男、
リベンジポルノ男ってバンドマン碌なやつ
いなさすぎ設定ちょっと酷いw)

でもちゃんと
綺麗な？童貞喪失物語になっていて
3人のおっさんがそれぞれに
ちゃんと卒業する
きちんとまとめてくる
なかなか清々しいオーラリー

• #卒業