久々にインファナルアフェアを見返したので、そのままセット鑑賞
Iを補完する部分が多いので続けてみる方が面白さがぐっと上がります
初めて見た時もそうでしたが、
視線や目で語るなど台詞によらない演技が多いのと
伏線がありまくりなので、
何回も巻き戻して確認し、感服させられます。
そしてその考察を色んな人と答え合わせをしたくなる作品です！
以下感想長くなり、ネタバレもありです....
序盤での新キャラ・ハウが四人を抑え込むシーン、
彼というキャラを観客にしっかり紹介する構成力に圧倒されます。
ビジネスマン風な着こなし、しかも上品カーディガンまできめ神経質そうに眼鏡に手をかけるマフィアらしからぬスタイル、
そのまま四人に相対する事なくスマートにやりこめ
頭のきれる冷徹なボスと思いきや
家族愛に厚く、父親への暴言には激昂し涙を流す
彼のこの人となりは最後まで貫徹され
私的にハウがこの作品最大の魅力とすら感じてます
ハウにぐっと引き込まれてからの
組員全員での死者への盃のたむけ
香港マフィアの異様な世界が印象付けられつかみバッチリ
もう一人印象的なのが
最後までほぼセリフのないロ・ガイ
そのかわり視線や目で語りまくってて
途中までヤンに向けるまなざしの意味にハラハラしてたけど
見返してみると、
ハウ以外に向ける目は全く悪人には見えず、
冷徹に部下を始末した後の呆然とした眼差しも納得しきるばかり
そして最後の
ハウが殺されるシーン
冒頭のウォンのシーンに繋がり
サムはどこまで計算していたのか
(口からビールを流しながら表情をピクリとも変えない演技も凄い)
ヤンは兄を監獄に送りこそすれ
死なせるつもりはなかった、
慕っていたのが、真っ先に駆け寄って抱きとめる姿から痛いほど伝わり
からの、胸元から通信機を見つけるハウの表情
そしてそのまま他者にバレないよう隠す
(何回も見返してそう理解しました)
家族愛とヤンの心中に胸が締め付けられます(T_T)(T_T)
ヤンが善人でありたいという背景
キョンがヤンを慕う理由
ラウの悪人への道
サムが冷徹なボスになっていく過程
(この人も表情だけで演技しまくりでした！)
しっかり補完しつつ
Iに劣らず、中国帰還という激動の時代り背景にし、ハラハラの展開とスタイリッシュな構成で面白い！！
また、やたら登場人物が死んでいきますが因果応報というのか
無間道という仏教観念がシリーズ通してのテーマであるので理解できます
あと、未だにわからないのが
サムはラウがマリーを殺したのを感づいていたかどうか
香港に帰国してからのホテル待機中に、
サムがマリーの事を尋ね、ラウが直接答えなかった時のサムの意味深な表情がひっかります
他の方の意見を是非聞きたい…！！
