Kamiyo

恋に落ちたら…のKamiyoのレビュー・感想・評価

恋に落ちたら…(1993年製作の映画)
3.8
1993年 ”恋に落ちたら…"監督ジョン・マクノートン
脚本 リチャード・プライス
製作マーティン・スコセッシとバーバラ・デ・フィーナ

ラブ&クライムコメディ、大人のおとぎ話ですが、
まずまず好きなジャンル。
デ・ニーロがメリル・ストリープと共演した『恋におちて』は好きで観ているが、『恋に落ちたら・・・』もあるとは知らなかった。
ストーリー展開はもたもたしているが、主役3人の異質の組み合わせが効いている。臆病者の警官というデ・ニーロの設定も面白い。

シカゴ市警の犯行現場処理班の刑事ウェイン・ドビー(ロバート・デ・ニーロ)は余りに臆病で慎重なことから、皮肉をこめて狂犬(マッドドッグ)というニックネームで呼ばれていた。
ギャングボスで金貸しで、もうひとつの顔はスタンダップコメディアンのフランク・マイロ(ビル・マーレー)
そして当時22歳の若く美しいグローリー(ユマ・サーマン)の三人が繰り広げるラブコメディ

そんなウェインが、偶然、コンビニ強盗に出くわし、
なりゆきで助けた男マイロの正体は、街にのさばる札付きのギャングボスだった。
マイロは、ウェインを命の恩人だと持ち上げ、
接待攻勢をかけ、遊びらしい遊びを知らなかった
ウェインは、少しずつマイロに惹かれていく。
ある日、マイロは、グローリーという女性をウェインのアパートに送りこんでくる。
グローリーはマイロが経営するショーパブで
バーテンダーをしていて、前夜、ウェインに
うっかり(または意図的に?)熱々のコーヒーを
ぶちまけて火傷を負わせていた。
「治療させて」とやってきた彼女は、
マイロが送り込んだ肉弾接待だった。。

こんなにウブで恋にハマり、背後にはお花畑
そして頭上には天使が舞っているかのような浮かれっぷりで ”仕事になっとらんやないか~い”
と突っ込みたくなる程冷静さを欠いた役のデ・ニーロを見るのは、多分 初めてだと思います。。。
刑事役のデ・ニーロ…と言われて想像するそれとはかけ離れた。。本当に普通~の… どちらかと言えばキレのない
ちょっと気弱で臆病な役柄で…

もう50歳になろうかというデ・ニーロが2年ぶりに恋に落ちた相手が、当時22歳だったユマ・サーマンってんですから、あんな風になりますとも(笑)

ユマ・サーマンて、この後タランティーノの”パルプフィクション”にてトラボルタとのダンスのシーンが印象的

20歳以上年の離れたおじさんに対して大胆過ぎますっ!
モデル出身でナイスバディの彼女からあんな誘われ方をしたら…もう・・・ああなるしかないでしょぅ(笑)
ストーリーはそこそこに
デ・ニーロの演技とユマの美しさや大胆ヌードに的を絞って見つつ
ギャングのボス役が意外にハマっていたビル・マーレイをスパイスにして
本気の恋に落ちた中年男の頑張りを
温かい目で見守ってあげて欲しいと思います。
愛を感じ、惚れた女の為に
なりふり構わず必死になる男の姿には
ラブコメながらもユマと一緒にこちらまで感動でした
こういう役もキチンと”なりきれる”デ・ニーロに拍手!
2年 恋(愛の行為)をしてないとおじさんだって
ああなっちゃうものなのでしょうか。。。
でも かっこよかった♪ ~

忘れていましたが相棒のマイク(デイヴィッド・カルーソ)「CSIマイアミ」も刑事役で出ています。
デ・ニーロを温かく見守るいい奴です。
信じられない色の髪が印象的な彼です。
マフィアの手下にボコられても平然としている
やんちゃな刑事の役も素敵にこなしています。
「CSI」の彼とはまた違う魅力を放っている
ので彼のファンの方は必見です。
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