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ノマドランドのmeiのレビュー・感想・評価

ノマドランド(2020年製作の映画)
5.0
タトゥー、お皿、思い出、人、時間、家、home
簡単になくなってしまうものと、ずっと消えないもの。
Home っていう英単語が前から好きだった。
ただの家、住む場所ではなくて、"いるべき場所"、"居心地のいい場所"、"帰りたい場所"、時には"you are home to me"って言ったり、温かさを含んでいる気がする。
最初のタトゥーの説明の時に言ってたように、homeは自分の心にある。
家や土地は簡単になくなるけど、homeは絶対になくならない。場所でもあるし、人でもある。
人は死ぬけど、思い出と愛は決して消えない。残された人の心に生き続ける。
出会う人々の言葉から、彼らの人生や世界への眼差しがあらわれていた。
美しい風景を見た時、今ここで死ねるほど美しいって思える瞬間を、沢山つくりたいと思った。あーまた旅がしたい。
アメリカの広い空と大地が美しかった。
フランシスマクドマンドが満点。
久々に深く余韻が残る映画。
エンドロールで気づいたけど、ノマドとして出てきた人ほとんど本人なのね。今思い返すと言葉がより一層重く響く
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