ブタブタ

ノマドランドのブタブタのレビュー・感想・評価

ノマドランド(2020年製作の映画)
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いつもゾンビや異次元がどうしたとか言ってる精神年齢男子小学生の言う事なので気にしないで下さい('ω')
フランシス・マクドーマンドさんがファーンという女性を演じずに本人として「ノマド」の人達を訪ねてインタビューしたり一緒に生活してみたりしたらNHKのBSドキュメンタリーやドキュランドみたいな番組になったんじゃないだろうか。
フランシス・マクドーマンドさん以外の「ノマド」の人達は全て本物の素人さん即ち本物の「ノマド」なんですね。
だからこそこれ程リアリティ(というか本物だけど)をもって見る者に迫ってくるのだろうけど。
セミドキュメンタリーなのは分かってるけど、ならドキュメンタリーを撮った方がいいと思うのだけど。
ボンクラ映画好きのボンクラの意見としては何かの解決なり少なくとも主人公に関しては何かの答えを出すなり提示して欲しかった。
其れをやらずに現実をそのままポンと放り投げられても。
現在のアメリカにおける様々な問題の一つというか代表として「ノマド」を描いた映画だからこそ映画としての答えなり考えなりを描くべきだったのでは。
たとえ其れが嘘でも(嘘でしかないのは分かっていても)やるべきで其れが見たかった。

先日FMの本仮屋ユイカさんの番組に伊集院光さんがゲスト出演しててラジオ談議をしてたのですが、ラジオは「巨大な孤独の共有」って言ってて。
社会から弾き出されてキャンピングカーで広大なアメリカを旅するノマドの人達を集めて炊き出しやお互いを助け合う緩やかな宗教?みたいな「団体」を作ってる人がいたけど「社会から弾き出されて居場所がない」のは事実だけどそれと引き換えに何処か「自由」なのも確かだし、ファーンが「一緒に住もう」って言ってくれる人達を拒絶するのはやっぱり社会の中で生きるよりもノマドとして生きる事を自分の意思で選んでて、そしてノマドの人達が集まるのも其れこそが「孤独の共有」であって其れは社会の中での面倒な人付き合いとは全く別の物で、それぞれがそれぞれの互いの意志を尊重する、普通に社会の中で暮らす人々からは失われつつ(又は既に失われた)物なんじゃないだろうか。

それから前にやってたAmazonの、老人が荷物の仕分けバイトやってて「毎日勉強です」とか言わせてたCM大嫌い。
「勉強」じゃねーよ、生きてく為に働いてんだよ。
仕分けのバイトは昔自分も流通センターで夜勤でやってたけど辛かったな~。
Amazonの季節労働者雇用がノマドの人達の貴重な収入源になってるのも事実と考えるとこの話しは又「振り出しに戻る」みたいになって何とも言えないモヤモヤが残る。
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