ノマドを通して資本主義からの脱却を謳いながら、同時に資本主義からは逃れられないという厳しい現実を突き付ける作品。
ノマド達の言葉や生活は人間の根源的な何かに訴えかけるものが有り、厳しいと分かっていても何だか憧れのようなものを感じてしまう。
頑なに資本主義側からの誘いを拒否し続ける主人公だが、困った時は金を借りたりAmazonで働いたりと一見御都合主義とも取れる行動が面白い。
主人公をノマドと資本主義の狭間に置く事で今の人間の置かれた状況を伝えたかったのだろう。
作品は素晴らしく、観ていて惹き込まれた!
しかしこの作品に賞を与え賛美する状況は気持ち悪い!
それをしているのは富裕層だからだ!
この作品でも描いているように、どんなにあがいても結局は資本主義の養分にされるのだ!
だからAmazonも協力したのだろうか⁈
貧富の差が年々酷くなっていく今、富裕層がこの作品を持ち上げるのは
"こんな素晴らしい生き方もあるよ!必要な時だけ歯車になってね!"
と言われてる気がしてならない。