監督は「ザ・ライダー」のクロエ・ジャオ。出演は「犬ヶ島」のフランシス・マクドーマンド、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」のデヴィッド・ストラザーン、リンダ・メイ、「君の名前で僕を呼んで」のピーター・スピアーズなど。
アメリカ・ネバダ州に暮らす60代の女性ファーン(フランシス・マクドーマンド)は、リーマンショックによる企業の倒産で住み慣れた家を失ってしまう。彼女はキャンピングカーに荷物を積み込み、車上生活をしながら過酷な季節労働の現場を渡り歩くことを余儀なくされる。現代の「ノマド(遊牧民)」として一日一日を必死に乗り越え、その過程で出会うノマドたちと苦楽を共にし、ファーンは広大な西部をさすらう。
まるでドキュメンタリー映画のように静かに淡々と進む作品。
主人公のファーンは、リーマンショックによる企業倒産で住んでいた家を失いノマドになった。
最近は特定の職場を持たないノマドワーカーが話題になっているが、そんな話題のノマドワーカーと比べて彼ら彼女らの生活は厳しいように見える。
ただそんな中でも豊かさを感じることもあり、雄大な自然などの美しさはその筆頭だろう。この作品でも非常に美しい自然が映し出されていて、映画館で観たかったなと強く思った？
季節ごとに職を転々としてその場を凌いでいく。1番の稼ぎどころはAmazonの工場で、そこで駐車場も含めて支給されるというから驚き。
「ザ・ライダー」の時もそうだったけど、実際にノマドとして暮らしいる人達を出演させているのだそう。だからこそよりリアリティのある作品になっているのだろう。
ただ個人的にはこういった作品は退屈に感じてしまうところがある。もう少し人生に深みをもって生きることができたら、違った見方をすることができるかもしれない。
ドキュメンタリー作品のような映画。
