人生の哀愁を感じさせるアメリカンロード・ムービー📽️
ホームレスではなく、ハウスレス。
職と自由を求めてキャンピング・カー🚐で暮らす現代の遊牧民ノマド。
ノマドという生き方をしている人たちに定職や大切な人を失った高齢者が多いという厳しい現実が垣間見え、ずっしりと重い感慨を持ちました。
底流には、社会保障だけでは暮らしていけず、年齢やスキルの関係で定職にも就けないという不安定な職業事情も関係しています。
出会いと別れ。
自由と心細さ。
大自然の雄大さや経済的な豊かさと貧困と荒廃が同居するアメリカ🇺🇸
国立公園の雄大な自然、不況により地図から消された企業城下町エンパイアのコントラスト。
巨大帝国amzonがもたらす都市部の便利で豊かな暮らしと、それを支える安住とは無縁の期間雇用の現実。
アメリカ🇺🇸の今を見事に描いています。
人生の後半戦をいかに少しでも豊かに生きていくかというもう一つのテーマも秀逸でした。
土地や仕事に縛られずに生きる。
死ぬまでに見ておきたい風景を見に行く。
廃材100%のエコハウスを建てる。
など、
自分の夢を嬉々として語る登場人物たちの姿に、限りある人生をいかに生きるかについて深く考えさせられました。
とても静かでスローテンポながら、芳醇で味わい深い一作でした。
良き映画との出会いに感謝🙏
