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アイダよ、何処へ?のプレミアムネムネムのレビュー・感想・評価

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)
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Fan's Voiceオンライン試写会にて視聴。

「スレブレニツァの虐殺」だけ事前に調べた。
映画の内容はあらすじに書いてあることがほとんど。アイダという通訳の女性が、国連基地や市民が占領されていくなかで家族のために奔走する話。上記の虐殺から着想を得たフィクション映画だが、まるでドキュメンタリーのよう…。アフガニスタンではこういうことが現在進行形で行われているのか?と思うと絶望でしかない。
あらすじに書いていないのは物語の結末と、生き残った人間がその後どうしてるかくらいだろうか。

武装したセルビア兵の中にいた息子の同級生が、アイダに気づいて声をかけるシーンが忘れられない。同級生の親の顔を覚えて声をかけるって、近くに住んでないと分からないことだよね。
そして女子供と男でわけられて保護という名の移送…ホロコーストを嫌でも思い出して、結末がわかってしまってぞっとした。

「戦争というものは素晴らしいものではない。戦争は苦しく恐ろしい、それを我々は後世へ伝えなければいけない」
監督がアフタートークで述べていたこと。苦手だけどやはり知識のために、これからのために戦争映画は観るべきなんだなと実感。
また、彼女は「男性視点での戦争映画が多く作られているが、女性視点での戦争映画をもっと観てほしい」とも。
たしかにあまり女性視点の戦争って描かれてないなあ。「この世界の片隅に」くらいしか思いつかないや。