第二次世界大戦以降、ヨーロッパで最大の大量虐殺とされる「スレブレニツァの虐殺」を描いた本作品。機能不全の国連と彼らが下した政治的判断に対する怒りと悲しみに満ちた映画だった。
でもそれ以上に際立っていたのは復讐の連鎖を断ち切った女性たちの強さ。そのことについては監督もインタビューで触れていたので以下Movie Walkerより引用。
「私はあの年の7月に起きたことだけでなく、アイダのスレブレニツァへの帰還を描くことで、映画を現代と繋げたいと思いました。戦犯たちが現在も暮らしているスレブレニツァに帰り、彼らと向き合った女性たちの話を聞いたとき、彼女たちの勇敢さには脱帽しました。」
知っているだけだったボスニア・ヘルツェゴビナ紛争について考える良い機会になりました。