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Sun Children(原題)
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『Sun Children(原題)』に投稿された感想・評価

Omizu
3.5
【第77回ヴェネツィア映画祭 マルチェロ・マストロヤンニ賞】
『運動靴と赤い金魚』マジッド・マジディ監督作品。ヴェネツィア映画祭コンペに出品されマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞した。アカデミー国際長編映画賞イラン代表に選出されショートリストまで残った。

秀作。イランに暮らす貧困層の子どもたちを活写した作品。子ども映画を得意とするマジディ監督らしいテーマだと思う。

マルチェロ・マストロヤンニ賞は新人俳優賞的な意味合いのある賞だが、まさに本作の主人公アリ役の少年をはじめとする子どもたちは見事にイランの貧困層の子どもたちを体現している。

地下室のお宝を掘り出すため、フリースクールのような施設に潜入することになる子どもたち。果たしてお宝を掘り出せるのかというメインのサスペンスとは別にフリースクールの危機も描いている。

大人たちによって抑圧されるフリースクールに子どもたちは次第に肩入れしていく。イランにおける教育の不足を描いており、政府の政策不足を示した作品でもある。

児童労働という問題を主に描きつつ、教育施設の不足という問題も同時に描く。子どもたちのフレッシュな演技も見ものな秀作子ども映画。
[脱獄して陽光を見よ] 60点

昨年のヴェネツィア映画祭コンペ選出作品。学校横の墓地地下にある財宝を目当てに無料学校に入学させられる子供たちを描く。主人公のアリを含めた少年グループがタイヤ強盗を行う冒頭は、駐車場からバックヤードを通ってショッピングモールに入るという展開で締めくくられるんだが、表舞台に出てこられない彼らの現実をあまりにも鮮やかに提示していて非常に息苦しかった。少年グループは地元のボスに雇われて無料学校に入る羽目になり、墓地地下まで穴を掘り続けるんだが、屋外の作業の音に合わせて穴の中の木の根を削るなど、本当に『穴』みたいな脱獄映画っぽく撮られている。実際に掘るシーンの緊迫感があまりない(財宝という言葉がふんわりしすぎている)のと、他に語られるテーマが多くて尺が短すぎるのが難点。自分から入っているので脱獄とは違うんだが、"クソみたいな現状から脱する"という意味で"脱獄"は正しい表現にも思えてくる。

本作品は児童労働を強いられる子供たちに捧げられているが、そのテーマの他に地下鉄でスポンジ(?)を売ってる少女との恋愛、アフガニスタン人である彼女とその兄(同じ少年グループ)のイランにおける立場、無料学校の存在と存続、子供たちのっ初めての理解者となる教師などイランについて、子供についての様々なテーマを並べていく。確かにそれぞれの描写は上手いんだが、思いついたネタ全部並べたみたいな窮屈さがある。
3.0
【マジッド・マジディ子ども修羅場映画が帰ってきた件】
『運動靴と赤い金魚』で知られるイランの名匠マジッド・マジディ。『少女の髪どめ』までは日本でもそこそこ紹介されていた監督ですが、ここ最近は全く日本に入ってこない監督の一人である。そんな彼の新作『SUN CHILDREN』が第77回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に選出されました。予告編を観る限り『運動靴と赤い金魚』の修羅場レベルが100倍になった作品だと感じました。最近のイラン映画といえばアスガル・ファルハーディー的閉塞感ものが主流となっていて正直飽きてきたのですが、『ジャスト6.5 闘いの証』や『迂闊な犯罪』といったその停滞を打破する作品が日本でも観られるようになってきてイラン映画に再び光が見えているところ。そこに新たな一打をぶつけてきました。

『運動靴と赤い金魚』は妹の靴を不覚にもなくしてしまった兄が、小学校の投稿時間の差に注目し、1束の靴だけで妹とやりくりしようとする小学生ならではのスリリングなサスペンス。そして運動会のかけっこでで3位になれば靴が手にはいる千載一遇のチャンスが絡み、1位ではなく3位を獲ろうと駆け引きする場面が手汗にぎるものとなっていた。あれから20年以上の時が経ち、パワーアップした子ども修羅場映画をマジッド・マジディ監督は観客に叩きつけた。

冒頭、駐車場で少年たちが連携プレイで高級車のタイヤを盗もうとする。不慣れな手つきで、石を積み上げる。仲間の一人は必死にジャッキを動かし、数名で、タイヤのネジを取る。すると、見張りの少年が警備員に見つかる。

「お前そこで何している?」

知らないフリをすると、唐突に警備員は子どもを引きずり連行する。この唐突な暴力によって一触即発な空気が生まれる。その環境からの脱出劇が描かれるのだ。脱出した、少年たちが噴水で水遊びする。これ以上にない少年たちの快感をスクリーンに描くが、ここでも警備員が彼らを追い回す。本作は、イランの子どもたちにおける仕事、娯楽、危険が常に紙一重で繋がっていることを表している。

ストリートチルドレンのアリはヤクザの親分から、学校に通じる水道管からしか辿り着けない埋蔵金の存在を聞き、学校に潜入入学することとなる。アリ一味は不良少年故にすぐに先生チームから目をつけられる。その監視網をかいくぐって、穴を掘り進めて行くのだ。

本作で登場する子どもたちのほとんどが、実際のストリートチルドレンを起用している。にもかかわらず、アクションの作り方が『ボーン・アイデンティティ』やトム・クルーズのアクション映画さながら高低差ある場所をピョンピョン跳ねまわり、駅構内では観ている方がヒヤヒヤする激しい動きを魅せている。主人公アリ役のRouhollah Zamaniは常時冷や汗をかいており死ぬ気で人生を爆走している表情がアクションを盛り上げていきます。

イランから、こんなに動きあるアクション映画を、それも子ども主演で生まれてしまうとは驚きである。これは日本公開希望だ。