ニューオーダーのまるのレビュー・感想・評価

何不自由なく暮らすセレブのマリアンの結婚式。
平和できらびやかな高級住宅街の外に広がるのは貧困にあえぐスラムの人々。

持てるものと持たざるものの序列がある日入れ替わったら？
クーデターによって崩れた日常に、善意ゆえに巻き込まれたマリアンの扱いが辛い。
抑圧されていた人々の怒りはわからなくもないが、その後の腐敗ぶりは酷い。

だが、現実のクーデターの結末を反映しているだろう表現に苦い気持ちになる。
ただの作り物の映画と言い切るには現実的すぎる映画だった。