このレビューはネタバレを含みます
秩序が保たれなくなった国を軍が暴力でねじ伏せ支配していく過程で、弱い人や罪のない人たちが混乱の中意味もなく殺されるのに胸が抉られる思いになる。
この冒頭で起きる暴動を肯定する気は一切ないけど、ただこういう暴動が起きないと貧困層の苦しみには全く気にもかけなかった富裕層…というよりも政府の罪は重いと個人的には思った。普段から真っ当な政治行わないで、暴動が起きたら暴力で制圧してって、それ何も機能してなくないか😇
おでこに番号書かれんのめっちゃ嫌だな〜〜〜！って思ってたけど、その後の待遇見てたらそんなん言ってる場合じゃないレベルだった……
最後あんなに酷いことしてきた兵士たちが並んで射殺されていく様子を見ても、全く気分が晴れなかった。「こんなんじゃ何も解決しないのに……」って絶望する🙃
ラストの“正しく生きようとしてた人たち”の射殺ラッシュもただただ悲しい。結局隠蔽のためなら人1人の命、その人が生きるはずだった人生なんてどうでもいいんだろうな。権力を持ちすぎると自分たちの利益に目が眩みすぎて、個が見えなくなるのって本当腐敗だなって思った。まじでshame on you....
この映画に「胸くそ」で片付けられないダメージを負わされるのは、あまりに現実的な面がありすぎて、本当に世界のどこかで起きてることとして“人ごととして観れない”から精神的にくるからのかもしれない……
これからの未来をどうするべきかをみんなが考えていくために、格差社会の成れの果てをこれ観てみんな知るべき。こんなんじゃ誰も幸せになれない🙎🏻♀️
