YAZ

いとみちのYAZのレビュー・感想・評価

いとみち(2020年製作の映画)
4.5
津軽三味線とメイドカフェ観る

青森舞台の青春映画
監督、主演共に青森出身で現地ロケ
のメイドイン青森映画
土地名挙げて根付いてる邦画
少ないですから

横浜聡子監督でハードル高めも
余裕のクリアでとても良かった。
津軽弁、三味線二つの壁超えての
駒井連に拍手であります

祖母に育てられの強い訛りで言葉少なく
内向的な少女いとの成長記
彼女の成長が周りも巻き込んでです
縁薄そうなメイドカフェのバイト応募
からカフェの個性的な仲間に溶け込ん
でゆくゆったりとした前半

いとも家族も仲間も揺れる後半は一気
にエンドまで突き進む感じ
このメリハリなかなか良いです

物語でなく人物の心動かすシーンが今
浮かぶのでもいくつか有ります
心が動くと物語も自然と動きますけど。
どれも素晴らしいですが言葉ほぼ無い
のがさらに素晴らしい

言葉無いと言えばいとは幼い頃に母を
亡くしています。父は妻を。祖母は娘を。
故人について触れない家族
いとの母への想いも心の奥に封印された
ままで、彼女の内向性と封印された心は
密接なよう。
ベースに流れる母への想い
成長した彼女の心が解放される瞬間は
感動的であります

三味線の師匠でもある祖母役西川洋子さん
は名人高橋竹山の一番弟子だそうです。
竹山モデルの映画「竹山ひとり旅」も
素晴らしいのです
YAZ

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