とか26

犬部!のとか26のネタバレレビュー・内容・結末

犬部!(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

マガジンか何かの雑誌で連載してた
漫画版の犬部!読んでたなぁと思い、
数年ぶりに犬部!に触れました。

主人公花井くんの
犬を思う真っ直ぐな眼差しと
真っ直ぐすぎる行動力は
まさに主人公のそれで、
軽くどころかちゃんと法を犯してしまう
危うさ相まって、目が離せない主人公でした。
浅香くんに善人の役をさせてたのも好きだったし
配役のスマートさ、うるさくなさも良かった。

時系列が変わると
主人公たちの見た目も変わる、みたいな
時系列の変化を分かりやすく
伝えるような演出はされてないんだけど、
不思議と変わってるのが分かるっていう
まさに不思議な時系列してた。
普通 髪型を変えるとか
スーツ着るとかで分かりやすくするんだけど
それをしなくてもなんか分かっちゃう作り。
ストーリーとは関係ないところだけど
妙に気になるポイントでした。
不思議やなぁ。。

ストーリーでいうと、
犬がおまえを守ったんだよ。のシーンが
あまりにも良過ぎて涙腺ダムが崩壊寸前でした。
花井が柴崎を見つけた時に
犬に囲まれてるんじゃなくて、
最後に柴崎が無事だった
理由を見せるっていう
見せ方の順番が最高でした。
あそこまで集まるかは分からないけど、
犬って本当に気づいてくれますよね
人がエライ思いしてる時。
なんて愛おしいのかって思いました。
あのシーン、今作1の名場面。

犬部!ってほど
今作で描かれてる部分は
部活っぽく無いんだけれど、
甲子園球児を超えるような熱意で
学生のようにまっすぐな思いのまま
「現実はこうだから」みたいな
大人の事情を蹴飛ばして行く姿は
まさに学生!って感じがしたので、
犬部!ってタイトルもあながち
間違ってないんだなと後から腑に落ちました。
部活のような軽さではなく、
シンプルな理想を叶えるために
学生のようにガムシャラに頑張る。

映画の最後に、説明で
大きな希望を見せてくれたのも嬉しかった。
少しずつではあるけど
改善されていってるんだなと、
主人公たちのその後の活躍を見るような、
彼らと同じように頑張って取り組んでいる
人たちがちゃんといるってことに
励まされました。

ありがとうございました。
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