とか26

マイ・エレメントのとか26のネタバレレビュー・内容・結末

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

🟨【良かったところ】
インフラの描きかたが紛れもなく
【ズートピア】してたのは魅力的だった。
その世界観の映像も実写と見紛う美しさ。

熱いミートボールみたいなの食わされて
顔面が爆発するときのリアクション、
【インクレディブルファミリー】で
姉ちゃんが鼻から水を噴射したとき以来の
鬼気迫る迫力があった。

親にとってのいい子を演じてるっていう悩みは
作品のテーマと合致してるようには思えないけど
個人的には好きだった。
親の期待だったり、親の夢を叶えるために
自分の人生を捧げなきゃっていう悩みは好き。


🟥【気になったところ】
とにかく可愛くないキャラデザ。

精神の不安定さを案じてしまうほどの
癇癪だったり大泣きの描写を
キャラ設定にしてしまう製作陣の判断……。
火が熱しやすいっていうのは
情熱的な性格だとか、行動の熱量とかで
表現できなかったのか…。
わざわざ癇癪なんていう
距離を置きたくなるような
ヒステリックな性格にしなくても…。
水は「いっぱい泣かせとくか!」みたいな
かなり単純な設定にされてるのに…。

「もっと早く言ってくれれば取り消したのに…」
とか、「なんとかなるわ昔みたいに」
「むかし?」→説明スタート。みたいな
違和感ある会話の流れ。

娘の恋の匂いを察知して
町を超えてまで着いてくるオカン、キツい。
二人の背中を強く押すでもなく
押さないでもない中途半端さが勿体なかった。
面白くなりきれない微妙すぎる母親。

人種問題って見た目の違いもあるだろうけど
何よりも文化の違いが大きいんだから
「火と水は近づくな」とかじゃなく
種族ごとの文化で対立を描いてほしかった。
そもそも火と水が触れ合ったところで
危険性が一切なかったのどういうことだろう…。
火と水で触れ合った前例がないのも酷いし、
火と水の間での偏見というか
睨み合いの原因はいったい………。

別にディズニーだけではないんだけど
仲良くなった後に強制的にケンカさせるルール、
また来た。もう見てて辛い。
説明書通りにいつも通りの対立作るの、
いつになったらやめるんだろ。
ケンカしすぎてて、エンバーと結ばれても
癇癪起こして別れる未来しか見えない。

水の流れひとつ止めれば街の崩壊防げるのに、
誰も対策しないのずっとモヤモヤしてた。
火の住民を全滅させるための陰謀を感じる。

木とか空気(?)の存在感、
最後までず〜っと皆無だったなぁ。

【あの夏のルカ】以外、
ここ数年のピクサー作品 本当に感性が合わない。

ありがとうございました。
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