いちごあんこ

犬部!のいちごあんこのネタバレレビュー・内容・結末

犬部!(2021年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

犬の命を守りたいと活動する2人が主人公。
大学で犬部を作り、4人で犬猫を保護して譲渡会をするなどの活動をしていた。

花井は一匹も犬を殺したくないという思いで獣医になる一方、柴崎は一匹も殺さない社会に変えることを目指して、保護犬を殺処分をする動物愛護センターに勤務する。
それぞれ手段は違えど、目指すところは同じ2人は何を犠牲にしてでも犬の命を守っていた。
全ての犬を救いたい!社会を変えたい!という大きな夢に向かって全力で努力する姿と行動力に心打たれた。
犬を守る活動をする中、柴崎が真冬の庭で倒れた時、犬たちが柴崎を温めるようにして周りに寄り添っていた。
「犬を守れなくてごめん」と言った柴崎に対して、「お前が犬に守られたんだよ」っていう花井のセリフが印象的だった。

不登校の小学生の女の子が譲渡会で犬をもらうストーリーも良かった。
友達がいなくて誰からも愛されないから、人気のない犬を大切にしたいと言って譲渡会常連だった老犬を引き取った。
そしてその犬がきっかけて学校に行けるようにもなり、大学生になって犬部として活動するようになった。

犬や猫を飼ったことがないからあまり詳しくはわからないが、ペットを飼うことはやはり人間のエゴなのだと感じた。

1番最後の注釈で、舞台となった大学では2018年に犬の命を犠牲にする実習が廃止になったと書いてあった。
その大学で廃止になったことがきっかけで作られた映画なのだろうか。