このレビューはネタバレを含みます
2017年のフィリピン映画。
原題『AWOL』は無断離隊兵、脱走兵などの意(この作品では前者)。
邦題はどうなんでしょうねえ。『山猫は眠らない』とかの本格系と誤解されて評価が下がってしまうかも。
しかしながら、へんにヒネらない(言い換えるとドラマ性の薄い)単純明快なストーリーが74分とコンパクトにまとめられていて、気軽にサクッと観たいとき用のストックに入れておくといいかもしれません。
フィリピン国家警察特別行動部隊のみならずフィリピン国軍までも撮影に協力(武器の取り扱い指導等)したという“もっともらしさ”も、そういうのが好きな人にはウケると思います。
主人公が自動小銃を左右スイッチしながら撃って敵を倒していくシーンなど、「おおっ」となりましたし。
あと隠密行動が不要になると拳銃のサプレッサーを外したり、隠れている敵を壁越しに撃ったり。
ツッコミを入れるとするなら「ベレッタ92の(標準マガジンの)装弾数って14発じゃなかったっけ?」とか、アマンの部下ビクターを倒すとき「高倍率スコープを装着したライフルを立射はないだろう」とか。
それと、この映画に限った話じゃないんですけど敵ボスの側近に女性を置きたがるのは何なんですかね。『ジョン・ウィック:チャプター2』に出てくる聾唖の女殺し屋(演ルビー・ローズ)とかそういう。
華?といっても殺し屋なんですけどw
まあでも、万人向けとは言えないまでもテンポよく銃撃戦が続いてあっさり終わるので、軽~い気持ちで鑑賞するのに向いたアクション映画なんじゃないかなと思います。
ちなみに続編を匂わせるようなポストクレジットシーン(エンドクレジット後のおまけ映像)がありますけど、本作の監督エンツォ・ウィリアムズにしろ主演ジェラルド・アンダーソンにしろ、そういった話はまだ出ていません。