Isyet

海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版のIsyetのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

客を見ながらその人っぽい曲を演奏するシーンが好き。
ニューシネマパラダイスのシアターのシーンのような、群衆を個人の集まりとして描くのが良い。そこにモブも一人一人が生きているよう。

恋するシーンも不器用で好き。(夜中にキスしに行くとこは引いたけど)
とある作曲家がインタビューで作詞をしない理由について、メロディの方が言葉より情景を良く表せることができるからと語ってたのを思い出した。

1900の様な生き方もあるんだなぁ。
無限の鍵盤の世界に出るくらいなら、故郷で死ぬ。
情報が溢れる現代で必死に適応しようとして生きている自分にとって「こう生きても良いんだ」と勇気づけられるものだった。

決闘のシーン、非常に良かったけど速弾きで勝利!にはして欲しくなかったなぁ。
対戦相手の演奏に人生が乗ってるだけに、海の上のピアニストだからこそできる演奏で勝ってほしかった。
Isyet

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