是枝監督が描き続ける家族。
今作も家族の繋がり方を問いかけてきます。親子の縁が薄いそれぞれの登場人物達。
赤ちゃん売買を現行犯逮捕しようとする女性刑事コンビに見張られている金のために赤ちゃん売買に手を染めていた男たち。赤ん坊の母親や親のいない少年と関わった事からそれぞれの気持ちに微妙な変化が起きてくる。けれどもやはり犯罪の落とし前をつけなければならない時がくる。産まずに殺すのと、産んで捨てるのとどちらが罪が重いのか?捨てた親は子供に許しを請えるのか?捨てられた子供は捨てた親を許せるのか?重いテーマに答えを見いだせないままラストを迎える。きっと答えなんか無くどちらに転ぶかは紙一重なんだね。ソン・ガンホのラストはパラサイト被りすぎでは?リンダ・リンダ・リンダで初めて見たぺ・ドゥナが良い年の取り方をしていて素敵です。この二人グエムルで親子役だったね~。