韓国が舞台で俳優スタッフ陣も韓国でありつつ、しっかり是枝監督らしい人間模様が描かれた作品だったかと。
是枝監督作品でいう、「万引き家族」のように、本当の家族以上に"本当らしい家族"になっていくその様子は、台詞にもあったようにもっと早くこうなれていたら、と願ってしまわないこともない
(そもそも赤ちゃんを捨て、ブローカーが引き揚げたからこうなったわけなんだけど)
取引の前夜のホテルの部屋でのやり取り、彼らがみな、本当の家族と何かがあった人たちだからこそ、救われるような感覚と共に、みなが正そうとする決意になったのだろうと想像して、何とも言えない気持ちになった
それぞれが訳ありでも、それぞれが優しさに溢れていて、ほんの少し気持ちが温まった感じ
