あさ

ベイビー・ブローカーのあさのネタバレレビュー・内容・結末

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

公開前から正直あまり期待ができなくて。観に行くのも迷ってたけど何か嫌でも他人の声を耳にしそうで。そうなるといよいよ自分の感想が鈍りそうだから観た。ちゅ〜捻くれた鑑賞だから、結局鈍った見方しかできなかった。そもそもカンヌの星取り時点で鈍っていたかもしれん。

扱うテーマがテーマだからこそ、なんかもう少し切り込んだものを欲しがってしまった。分かってんねんで、これがポン・ジュノの映画でないことは…。ただ何かずっとぼんやりしてた。溢れ出す優しさがこの監督の良さであり、それが今の私には憎くて受け入れられないのかもしれない。(どうした) 世の中には綺麗事が必要だけれども、この優しさは本当に綺麗事なのかな。どうしても変な不快感が残る。

私そもそも是枝作品2本しか観てねえ。『万引き』の時も、重いんだけど軽い、って感想書いてるけど、どうしてもポン・ジュノとケン・ローチと勝手に並べては何かが足りない気がしている。マジでそれが良いところなんだけれど、今回の話はどうしても表面的に思えてしまって、それが映画の持てる力であったとしても今の私には合わなかった。私は映画を介しても現実を見ていたい。
あさ

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