このレビューはネタバレを含みます
テーマの割にはあまり重たすぎずサラッと観れた印象。
それぞれが複雑な家庭環境で育ち、生活する中で様々な犯罪を犯しながらもウソンを守る選択をしていく。
守る、はもしかすると大人のエゴかもしれないけど。
産む前に捨てる方が産んでから捨てるよりも罪が軽いのか?の問い。
ある人からすると、産まない選択は生まれる子どもの本当の幸せの為の「守る」選択。
またある人は、産む選択は生まれることによってその子の命を「守る」選択。
ソヨンは後者の守る選択をし、それによってウソンは本当に守られ続けて生きる(正確には大人がそういう環境においてあげられるか)のかが最後まで描かれず、視聴者に委ねられる感じがTHE是枝監督作品って感じだった。
個人的には、ペドゥナは晩婚で子どもが欲しくても出来ない身、だからこそ簡単に妊娠して子どもを一瞬でも手放したソヨンが許せないし、人身売買をしてた二人も許せなかったのかなーと思った。
親も子どもも、相手から自分を必要としてほしいとどこか願いながら生きてる。