是枝監督が手掛けた韓国映画。是枝監督の映画も韓国の俳優(特にソン･ガンホ)も好きな自分からしたらご褒美のような作品だった。
正直、登場人物たちが抱える悩みや置かれた立場を自分の人生経験から推し量ることは難しい。それでも映画が進んでいくにつれて登場人物たちに寄り添うことができたのは、思わず引き込まれるような映像表現や屈託のない会話劇のお陰かな。日常の中で「生まれてきてくれてありがとう」なんて言葉に触れる機会はなかなかないけれど、それをごく自然に映画の中に落とし込める是枝監督は流石すぎる。
鑑賞後はこの映画でしか味わえない優しさの余韻に存分に浸ることができた。
