大企業の試験機であるAI(というかアンドロイド)がおしのびで学校にやってきてどんちゃんなSF。
誰がなんと言おうとね、ぼかぁ好きですよ、この作品。だってAIですよ、AI。近未来ほどワクワクするものはない。ひと昔前のSFだと、みんな銀色の服を着ていたり車が飛んでいたりするけれども、本作は日本の片田舎っぽい風景が絶妙にスマートホーム化されている。ここに夢がある。この馴染み具合が達人の仕事ってなぁもんですよ。
脚本自体にはツッコミどころがまぁまぁあるけれども、ジャパニメーションのウリは勢いとエモですので、AIが勝手に成長したり人間といっしょに青春したりするだけでもう満足です。
ソーラーパネルに星空を映して某スタジオのプリンセス感を出す演出にも痺れました。これもね、「竜そば」と同じ古典的名作の再解釈ですよね。好きだよ、わいは好きだよ。