けい

ザ・スイッチのけいのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

コメディとホラーのバランスが絶妙で、スピーディーな展開にスッキリ爽快なラスト。『M3GAN ミーガン』『イマジナリー』など近年に観たブラムハウス制作の中でも “ 当たり ” だった。『ハッピー・デス・デイ』で魅せてくれた監督ならではエンタメ力の高さは本作でも垣間見ることができ、強靭な殺人鬼と華奢な女子高生のギャップはやはり面白い。頭から真っ二つになるショッキングシーンも目を背けたくなるレベルにならないようにグロさを抑えた表現になっているのもポイント。

ミリー役は『アントマン&ワスプ:クアントマニア』『アビゲイル』で注目しているミキャスリン・ニュートン。彼女の地味ファションから赤いライダースへの変身がとにかくキュートで華がある。中身は殺人鬼と知らない際どいセリフに不良男子生徒たちもドギマギするところが面白い(笑)殺人鬼役のヴィンス・ヴォーンはコメディ映画『ドッジボール』の印象が強いので、怖い演技は新鮮なのだが入れ替わった姿はやはり笑ってしまう。ミリーの友達も個性的で多様性もサラリと絡めている。

身体や環境を理由に塞ぎがちだった彼女は “ 殺人鬼との入れ代わり ” を経験して成長できた。自分の可能性を決めつけてしまっているのは、自分なのだと気付かされる。
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