菩薩

頭痛が痛いの菩薩のレビュー・感想・評価

頭痛が痛い(2020年製作の映画)
3.0
なんせ寺山の『青少年のための自殺学入門』を御守りと称しバッグに忍ばせていた人間ですから、俺も20代前半くらいで映画監督を志す根性があったとしたら、こう言う作品を撮っていた様な気がする。だから否定をする気は全くないのだが、流石に35歳が間近に控える四十肩おじさんには厳しい物があり、直視するのも相当なストレスを感じるものであった。悩める中高生には刺さる作品かもしれないが、内容自体に目新しさもほとんどない。百合に振っていくところや、太腿に対するフェティシズムには大いに共感する。今年の入選作品群の中では完成度が高い。この作品を10年後の監督自身がどう受け止めるかが今から気になる、今後も頑張って欲しい。浅野いにお好きそうだけど、部屋にあるのは岡崎京子。鳴海の箸の持ち方◎、全体的な煙草の用い方×
菩薩

菩薩