面白い!
ありきたりとか、よくある、とか言う人もいるのだろうが、おれは単純なので、普通にこのサスペンス/スリラーを楽しめた。
嵐の中、犯人の手元を写しながら奥に主人公の女を置いての横移動ショットで掴まれる。
また、結婚式を夢見てSay I doのセリフが繰り返されるもどうしてもそれが言えない、というシーンも素晴らしい。
この時代のハリウッド映画はわりとどれもそうだが、脚本が、ちゃんとシーンごとに意味や伏線が込められていて、結果的にタイトな印象を受けるんだよな。
ちなみにフリードキンはこの作品を自身が選ぶホラー13選の中の一本として勧めている。
以下少しネタバレ
そしてキャラクターの立ち方。
拳銃を持つ老婆なんて、グッときざるをえない。
犯人の動機がヤバくていい(良くはないが)。というか十分にリアリティがある。
最近でも実際にこの動機で障害者30人殺した男がいるわけで。いつの時代もこういう考え方をする人間はいる。