らせん階段の作品情報・感想・評価

「らせん階段」に投稿された感想・評価

上旬

上旬の感想・評価

3.8
【第19回アカデミー賞 助演女優賞ノミネート】
ゴシック的な雰囲気のあるなかなか面白いサスペンス映画だった。寝たきりの老婦人を演じたエセル・バリモアはこの2年前に『孤独な心』で助演女優賞を受賞、そしてこの作品でも再び助演女優賞にノミネートされた。(ちなみに受賞は『剃刀の刃』のアン・バクスター)

演出として映し出される目のアップが強烈!特に最初にクローゼットから覗く場面は「ヒッ」って声出た。

これもまた家族の呪いがキーになった作品で、ヒロインが声を出せなくなった原因も家族の喪失が原因だし、犯人の動機もそう。ネタバレだから言えないけど。

誰かいつどこから出るかという動線がしっかり組み立てられているし、伏線の張り方も巧み。

短い上映時間だけど詰め込みすぎず急ぎすぎずゆったりと進めていき、最後15分間で一気にスペクタクル的見せ場を展開するのがとても上手い。

屋敷の美術も素晴らしくらせん階段という装置が活きていた。特に鏡の使い方がいい。この監督すごく上手い。他のも観てみたい。
えす

えすの感想・評価

3.2
ゴシックホラーの様な舞台美術に蝋燭やランプ、雷を使った陰影美。
地下室を満たす黒や絞殺時の手元を写したショットが凄まじい。
サスペンス・スリラー古典。

瞳のアップショット演出が不気味・・・
犬がいい
なお

なおの感想・評価

3.5
この人怪しいかもと思った人、
やっぱり犯人だった。伏線がわかりやすかったかな😄

どこから見てるの〜👁だけのショットめちゃくちゃ怖い💦
声が出せない主人公が、1人で嵐の中帰るシーン、余計に恐怖心をかき立てる。後をつけてくる犯人のツルツルした光沢あるレインコートが不気味。
地下室へ1人で降りるシーンはドキドキした。主人公が声が出ないので、助けを呼びずらいのがサスペンスにぴったり。
お屋敷の夫人役のエセル・バリモアが貫禄あって良かった。
lemmon

lemmonの感想・評価

3.8
コンパクトではあるが、終わってもなお、物語に奥行きがあり、いろいろと想像させられた😆。

いやー、なんと言っても「👁」でしょうな。
怖い、、、ドキドキした。


連続殺人事件が起きる。
障害をもつ女性ばかりが狙われ、過去に精神的なショックから口が聞けなくなっていたヒロインにも身の危険が迫る。


ドロシーマクガイアが表情、身振りだけでヒロインを好演。エルザランチェスターがユーモアを注ぎ、エセルバリモアが強烈なインパクトを残す。


階段、地下、雷雨、ウイスキーと、使われるアイテムが技アリばかり😆。
話は読めなかった😊。面白かったあ!!
この映画、目が異様なんです

存在感がありすぎて完全に主役を食ってるエセル・バリモアさんの目ぢからもすごいけど、犯人の獲物を狙う目から狂気を感じてしまう。気持ち悪い。これ、ぜったい歪んでる。

弱い者ばかりをつけ狙う

連続殺人鬼

絞殺魔かな?

その所業、許すまじ

次の標的はヒロインだから、犯人はこの中にいる!!(確信)

声を出せないヒロインが徐々に追い込まれていくのは怖いし、鏡や電話、地下室の使い方が素敵です。豪勢なお屋敷の中で繰り広げられる嵐の一夜。実にサスペンスでした。

バリモア一族の底力を感じましたね。


■階段映画私的ランキング ~地獄編~

第7位『らせん階段』畜生道

その階段は、畜生道へと続いている。らせん階段のようにとぐろを巻いて闇へと堕ちこんでいく犯人の性根。気持ち悪かったです。犬が活躍しそうでしない、活躍するのはバリモアさんだから意外でした。

危険度:★★☆☆☆
恐怖度:★★☆☆☆
哀しさ:☆☆☆☆☆
楽しさ:★☆☆☆☆
すごみ:★★☆☆☆
7階段


第6位『クワイエット・プレイス』修羅道

その階段は、阿鼻叫喚地獄へと続いている。痛い。でも声に出しちゃダメ。ぜったい。声にならない声が聞こえてくる。そんな階段です。

危険度:★★★★☆
恐怖度:★★★☆☆
哀しさ:☆☆☆☆☆
楽しさ:☆☆☆☆☆
すごみ:★☆☆☆☆
8階段


第5位『ポゼッション』外道

その階段は謎だらけ。思考の迷宮へと続いている。生と死の外れにある存在、外道蠢く奇々怪々な階段でもあります。この階段のシーンだけで結構な数の謎が散りばめられている。散りばめ過ぎ。尚、この映画は「階段映画」ではなく「地下道映画」のジャンルならダントツで一位を獲得できる映画でもある。地下道は必見。

危険度:☆☆☆☆☆
恐怖度:★★☆☆☆
哀しさ:★★★☆☆
楽しさ:★★☆☆☆
すごみ:★★★☆☆
10階段


第4位『永遠のこどもたち』餓鬼道

その階段は、餓鬼道へと続いている。あの階段こわい。絶望の階段。シチュエーションが怖すぎて泣きそう。

危険度:★★★☆☆
恐怖度:★★★☆☆
哀しさ:★★★★☆
楽しさ:☆☆☆☆☆
すごみ:★☆☆☆☆
11階段


第3位『トゥルーマンショー』天道

その階段は、天国へと続いている。このシーン、いいなあ。観直して良かった。アイデンティティーすら崩壊する天国への階段。突きつけられた残酷な現実に、もはや後戻りはできない。その向こう側には、何の保証もないけれど、自由な真実の世界が広がっている。過去との毅然とした決別の階段。実に心に残る階段です。

危険度:☆☆☆☆☆
恐怖度:★★★☆☆
哀しさ:★★★★☆
楽しさ:★★★☆☆
すごみ:★★☆☆☆
12階段


第2位『パラドクス』人間道

その階段は、無限地獄へと続いている。自販機もある。横になるスペースもある(踊り場)。暮らせる。この階段なら暮らしてゆける。って暮らすにも程があるだろーーー!!!!いったい何十年この階段で過ごせと?ムリ。ギブ。

危険度:☆☆☆☆☆
恐怖度:★★★★★
哀しさ:★★★☆☆
楽しさ:★☆☆☆☆
すごみ:★★★★☆
13階段


第1位『呪怨』地獄道

その階段は、暗黒面へと続いている。かつてこれほどまでに怖い階段があっただろうか。いや無い。むしろ階段というか、家?ごめんください、ごめんくださ~い…誰かいませんかぁ?からのあの階段ですよ。無理。あれは無理。この企画のために頑張って再鑑賞したのに、あのシーン、正視できなかったもの呪われそうで。この階段に近づいてはいけない。いやほんとに。障らぬ神に祟りなし。

危険度:★★★★★
恐怖度:★★★★★★
哀しさ:★☆☆☆☆
楽しさ:☆☆☆☆☆
すごみ:★★★☆☆
15階段
tk33220

tk33220の感想・評価

4.5
物語としては筋が通っているけれど、登場人物が何を考えて行動しているのかが全くわからない。恐怖を煽る影にクローズアップ、階段という舞台装置、声を発することがエモーショナルに畳み掛けられる終盤が素晴らしい。
しゅう

しゅうの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ロバート・シオドマークは同じくドイツ映画界から渡米したフリッツ・ラングと光と影の使い方が似ていて興味を惹かれるが、あまり後世に残る作品は無い。

この作品など彼の最高作の1つかと思う。
ヒロインのドロシー・マクガイアが聾唖なのがサスペンスを高めるが、タイトル通りに螺旋階段の使い方が抜群の上手さ。
犯人はありきたりではありますがね。
とにかくヘレンを演じるドロシー・マクガイアがかわいすぎて、ずっと見ていたくなる。
ekn

eknの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

冒頭、サイレント映画『接吻』(1929)にヘレンが見入っている。映画館がある同じホテル内での殺人事件と、亡くなった女性が浜辺で担がれるシーンで終わる『接吻』のクロスカッティングは見事。女性の死だけでなく、過去→現在を繋ぎ、“声が出せない”彼女がサイレント映画の象徴を担っていることも暗示させる。
後にこの連続殺人事件が10年に渡って続いていたことが明らかになるが、それはサイレントからトーキーへの過渡期とリンクする。
主人公が狙われるサスペンスだけでなく、いつ彼女が声を出せるようになるのか、犯人は誰か、さらに映画史までも盛り込む手際の良さ。
『幻の女』と同様に“鏡”の演出が印象的。シオドマク作品の特徴なのかな。
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