Jun潤

炎のデス・ポリスのJun潤のレビュー・感想・評価

炎のデス・ポリス(2021年製作の映画)
3.4
2022.07.25

予告を見て気になった作品。
コメディをふんだんに盛り込んだクローズド・パニック・アクション風味。

新人警察官のヴァレリー・ヤングは、ある夜暴力騒動の中でテディという謎の男を逮捕する。
同時に、乗り捨てられた覆面パトカーを捜査していた警察官の元には酔っ払いの氏名不詳「ジョン・ドゥ」が現れる。
別々の檻に入れられた2人の男は、何やら関係がある模様。
不審に思ったヤングは、2人の主張を聞くも食い違っており、困惑する。
そして、殺し屋を名乗る男が警察署に現れ、平和だったはずの署内は突如として戦場と化す。

うーん、正直言って期待外れだったかな、と。
まぁやはり予告からもっとパニックアクションな感じを求めていたので、ちょっとサスペンススリラーに寄ってしまったところが惜しい。
あとこういう作品にサイコパス出すのはなんか違う。

日本で言うところのヤクザや公安が、アメリカの場合はカジノやらFBIなのかなと思いました。
詳しいところまで噛み砕けなかったけど、とりあえずなんかやらかして殺し屋に狙われてるんでしょ?なまとめ方は嫌いじゃない。
しかし今作ではそこに汚職警官やサイコパスが入ってきたものだからまたややこしい。

メインキャラたちも、家族の安否を心配する詐欺師にウソを言ってそうで本当のことを言ってる殺し屋、有能すぎる女性警察官と、ちょっとドラマが複雑化していた印象。
その辺をもっと簡略化してアクション凝れなかったかな〜なんて考えてしまったり。
あとはヒューバーの同僚とかペーニャのキャラなど、メインにだけ振らずにもっとバラけさせても見やすさは出たのかなと思いました。

結末としてもなぁ〜んぁ〜とスッキリしきれない。
パニックものとして成立させるには死ぬキャラがいないとだし、人が死ぬにしては人数が少なくて逆に感情移入してしまう。
手を組みそうで組まない、組むのかと思いきや殺し合ったり逃げ回ったり。
結果悪いことした奴はみんな死んだし、ヤングの警察官根性と、ジョン・ドゥことボブの犯罪者根性は俺たちの戦いはこれからだ!な感じでしたが、何か一つもう少し警察署外にドラマを、風量で言うと中くらい、置いといた方が良かった気がします。
Jun潤

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