警備会社に中途採用されたヒルは、入社早々、現金輸送中に襲われたが、怯む同僚を尻目にいきなり強盗六人を射殺し、事件を解決する。二度目に襲われた時には、ギャングはヒルの顔を見るなり退散した。只者とも思われない活躍をするヒルだが、経歴は至って普通、果たしてヒルは何者なのか…というお話。
往年の調子を取り戻したガイ・リッチー監督がジェイソン・ステイサムと組んで、フランス風のノワールに仕上げた作品。人間の値打ちという原題をキャッシュトラック(現金輸送車)と無理筋の改題をして、痛快アクションのような売り方をしているが、実のところは真っ暗な暗黒映画である。劇伴も往年のフランス製ギャング映画のようなエンニオ・モリコーネ風で実にマッチしている。
