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女は女であるのSpicaのレビュー・感想・評価

女は女である(1961年製作の映画)
4.0
もしも人生で一番最初に観た映画がこれだったら困惑してクラクラしながら映画館を後にしたかもしれない。

キャバレーで働くアンジェラは今すぐ子供が欲しいと思っているが彼氏のエミールは全然乗り気ではない。そこに男友達も絡んできて…というお話。

まずはなんと言ってもアンナ・カリーナ演じるアンジェラが魅力的でひとときも視線を離せない。

可愛いヘアメイクにファッション、画面を彩る鮮やかな色彩、突如挟まれては途切れる音楽、唐突な寸劇、いきなりのカメラ目線、狭い部屋で自転車乗り回すエミール、全てが実験的で挑戦的で、もうなんなの。
激しく戸惑いながらも見終わる頃には全てが正解だったとしか思えない。

終始ふざけているようで実は結構したたかな駆け引きの数々だったりと、全てはアンジェラに惑わされていたのかも。

電気スタンドと本の文字を使ったシーン大好き。
数年おきに見返したくなりそうです。
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