これは素晴らしい。今まで観たNetflix映画で一番だったかも。
ベトナム戦争が泥沼化してた1968年、米シカゴで行われた民主党大会の会場近くで反戦デモを行って逮捕された活動家たちが、理不尽な裁判を闘った実話ベースのストーリー。こんな事件があったとは知らず勉強になりました。
クソみたいな裁判官がとにかくムカつく。憎たらしい老人役をやらせたら右に出る者はいない(と個人的に勝手に思ってる)フランク・ランジェラが、完璧に演じ切ってます。
そんな裁判官が進める酷い裁判に、被告の活動家たちがまったく屈しないのがいい。
キャストも豪華で、ジョセフ・ゴードンレビットの公正な検事役ははまってたし、バードマン(バットマン?)は贅沢使いだったけどさすがの存在感。弁護士役のマーク・ライランスは長髪ががおかしかったけどいぶし銀の演技でした。
最後は感動。アメリカってつくづく公正ではない国だと思うけど、最後のテロップでかすかな良心を感じました。
難点は登場人物が多いせいで名前が覚えられず、最後のテロップで活動家たちのその後が説明されたのに、誰が誰だかよく分からなかった点。
それを除けば、権力の理不尽さに立ち向かう大切さを分かりやすく描いたとても良い作品でした。