keecoliquorice

妖怪大戦争 ガーディアンズのkeecoliquoriceのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

特殊メイクや特撮、CGにめちゃお金かかってそう!なのに!

はっと気づけば2段ベッドで目覚める幼き兄弟、夜勤明けで帰ってきた母親はいつもと変わらぬ日常、でも兄弟の間には確実に変化が…みたいな最後かと思いきや、これはあれですか、あの終わり方は続篇ありってこと? 

も、もしや、兄弟が帰ると、母親は勤務先の建物もろとも死んでた、とか!?
(お父さんの写真映ったから、マンションは無事なのかしらと)

冒頭の、兄弟の母親がふたりに説く「ルールは自分で決める」というセリフも気にかかる。。。

妖怪大戦争、というタイトルながら、姿が見えぬ何者かを恐れて「大戦争じゃあ!」と大からまわりして内輪もめしただけ、「戦っちゃいけなかったんだ…」と気づいてもあとの祭り、破壊された山村や街…「あーあ…」(by神木先生)の一夜!?

子供部屋から妖怪の世界へ、の描写は観てる子供にトラウマになりそうなレベルでじっとり怖くて、ちょっとビビりました(笑)が、妖怪の世界のすったもんだに、ずーっと人間界の虚しさ悲しさを感じる映画であった。そういう意味で怖い映画だ。(ロッキーホラーショーに通ずるテーマというか)

なんか起こってるふうでなんも進まない物語。何が込められているのか、よく考えてみたい。


天邪鬼の赤楚くん見たさで観ましたけど、いろいろ造形付けてる顔が、なんかどうしても岩井秀人さんに見えてしまいつつも(笑)、声も全然ちがうので、赤楚くんだよね?と思っても思っても、やはり天邪鬼でしかなく。そこは凄いなと。

食人族がやってるみたいな、乾燥して縮んだ人間の頭部をぶら下げてたりする、赤楚くんいわく「地味に怖い」天邪鬼ですが、

真逆のことを言いながら目元はちょっと物悲しく、ふとしたときに感じさせる孤独は、抱きしめたくなる愛らしき天邪鬼でした。
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