このレビューはネタバレを含みます
これは映画です。と潔く宣言しているけれども、とてもパーソナルな、心の奥底からの、自分をぐるんと裏返して出てきたものを次から次へと撮っていくエネルギーはいかほどの覚悟かと思い、白、青、赤のシャツたちが忘れられないです。
舞台挨拶つきで鑑賞後、そのままPARCOの屋上で、抽選で当たったライブイベントへ。
マヒトゥさんのメロディと歌声と風の音が柔らかなトランス状態へと導き、
さとうほなみさんのパーカッションが輪郭を刻むなか小泉今日子さんの生歌を聴くとは…と見つめる後ろ上方、
腹這いでシャボン玉を飛ばす森山未來氏、舞いながら階段を降り、
体育座りの私たちの肩をぐいと押し分け、観客と踊った。
GEZANとほなみさんがかき鳴らす音に弾かれるようにうごめき踊る森山未來氏、の光景に飛び出した富田健太郎さんが、まっすぐな声を全身からほとばしらせリーディング、全員が発する熱量質量が目の前でぐんぐんとひとつのうねるエネルギー体になっていき、私たちを吹き抜ける風と見上げる空の果てへとつなげていった。という感覚に包まれてた。
抽選のフリーのイベントでこんな濃厚なパフォーマンス、超贅沢…とさらなるうっとり状態に。
はぁ…気持ちよかった。。。
足元を見ると靴が、そして、巻き直そうとマフラーに手をやると、キラキラひかっていた。未來氏が、踊りながら指先から撒き散らしていた妖精の粉みたいなキラキラのつぶ。