tobitsukijack

天外者のtobitsukijackのレビュー・感想・評価

天外者(2020年製作の映画)
-
生きること
夢を見ること

主となるご本人が完成を観ていないのが何よりも悔やまれます。鑑賞者としてその先を越えさせて頂きました。しっかり目撃させて頂き、グッと熱くなりましたぜ。

昔々、人生短い時代に功績や様々な体験をして生ききった生き方がある。現代は現代なりに時流れ、長生きとはいえ長生きする分 何をあなたは残せるのだ?と問われているようでもある、まったく長生きさせてもらってるのにねーってなことも思いまして、この作品を見て身を改め世を継ぐ人もいるかもしれぬ。

ハッハッハッて、時代劇の笑い方ってどこか豪快で優雅で独特な[間ま]があるよね。なにげに肩衣ってディスタンスよねー(笑) 個人的には、時代背景と共に武士が現代人の装いに近づいてく頃が興味深く、はぁ…その後戦争も起こるのかと思うと、日本の歩みも独特で、経てして今である。

作品について調べていて、弁護士であり、五代友厚映画製作委員会会長 廣田稔氏のコラムも大変深く面白かったので、ご参考になりましたら。
http://www.godai-project.com/report/2020/12/13/440.html

歴史物を映画にすることの意味
【隠蔽されてきた歴史的事実こそ、国民に暴露されなければ意味がない。それも物語にして娯楽作品に、つまり映画に仕上げないと国民に理解してもらえない】【生きる指針を自らが探し当てる能力】【知識人よ、マスコミよ、芸術家よ、生き返れ!】
http://www.godai-project.com/report/2020/07/21/291.html

廣田稔氏のコラムを読ませてもらい、感銘を受け。歴史物に関しての製作の意味。製作に向き合うってことを、意味持たせることを教えてもらえて感謝です。個人的にも海外では多くの実話ベースの作品が残されていることに、先を越されてどんどん遅れていくような気持ちが以前からありました。戦国ものの時代劇から時を進めず執着から離れず、その後も立派な方は沢山いただろうし、知るべき事実が物事があっただろうと思う、エンタメを通じて多くの人たちに共有する術を持っていながら、時が進むなかで残せない時間がどんどん過ぎ去って、後の人たちに継承してゆくことや、その時代その時代で歳を積みながら思考することの可能性が削がれてしまうこと。斬新なエネルギーに導かれることで見える景色も充分に効果となる、超越した未来創造の可能性。

べたーっとした紙の地図が丸い球体になる。それが、我々の地球体なのです!と理解するまでに人類はどれだけ時をかけたことか。今は今で全部知った気になってどれだけ知っていることか。

そうそう、地図と言えば思うこともありまして、Google MapとWikipedia が合体してさ、MAPと年表の可視化がグーンと広がってさ、パタパタと年表開いてゆくように、どこまでも遡り行ったり来たりして、過去と現在といつかの未来も可視化してリンク飛び回って、地図上にピンアップして点と点繋げまくって。人物と物事の地理と歴史を現実も架空も創造物の世界もお好みで探りまくる。地球体の楽しみになると思うし、地球体と生き物たちを小さくも大きくも感じながらもっともっと愛せると思ーう。そんなの、創れたらいいなー!なんてことを、思う。

すっかり、話も逸れましたがしかし、春馬くんが撮影時を振り返り、この作品にかける想いを語る姿をインタビューなどで見聞きしたかった。とても惜しいです。
tobitsukijack

tobitsukijack