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いつかの君にもわかることのA8のレビュー・感想・評価

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)
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この映画を観る前から事前にストーリーや予告などを拝見し涙を流しそうになり、是非映画館で鑑賞したいと思っていた。
そして、今日この作品を観ることができてまず、、「愛」の尊さ、美しさ、強さ、素晴らしさが溢れでておりそれは心えぐられるほどのパワーを感じた。
病を患っているシングルファーザーの父には時間がもう限られている、そんななか愛する息子のために不器用ながらも愛情を注ぎ里親を探していく姿、、いま思い出しただけでも鳥肌が立ち涙をおぼえる。

イギリスの天候のせいかどんよりと曇っている印象、だが明るくはない雰囲気を吹き飛ばす「愛」が確実に描かれていた。

お気に入りのトラのパジャマを汚してしまい洗濯しないといけなくなって、父が新しいパジャマと着替えるように言うシーンがあるのだが、、息子がパジャマやお気に入りのトラックを投げつけ父に反抗する、その時の父の表情は息子の成長を喜ばしく思っているとともに愛しく感じているようで印象的なシーンそれを切なく捉えてしまうのはこの映画を象徴しているようであった。
こういった父と息子の限られた時間のなかでも愛が注がれ、親子の特別な姿が映し出されるのだが微笑ましくも切なくなり、父や息子の気持ちを想うとまたさらに涙が出てきそうになるのであった。
ストーリー自体も父と息子の特異な関係を中心に描かれていた。
尊く「愛」に溢れた、とにかく素晴らしく溢れており、多くの人に伝わってほしい作品である。
この作品に出会えたことに感謝したい。
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