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大綱引の恋のペンのレビュー・感想・評価

大綱引の恋(2020年製作の映画)
4.0
昨年3月に亡くなった佐々部清監督の遺作。
鹿児島県薩摩川内市で年に一度開催される「川内大綱引」を題材にした作品。

佐々部監督は、これまでも家族愛、親子愛、男女間の愛。様々な愛や、人と人とのつながりを描いてきた監督でしたが、本作もそれは変わらず、最後まで「人」を描いた監督でした。

ストーリーは至ってシンプル。祭事にかける地元の人たちの想いと併せて、主人公カップルの恋愛と、主人公とその家族の物語が展開します。

作品世界の中に広がる温かさ、優しさ。「あぁ、自分はいま佐々部作品を観ているんだなぁ」という幸せな感覚。それも最後なんだな…と思うと涙が止まりませんでした。

佐々部監督、素敵な作品をありがとうございました。あなたが遺した作品たちは、これまでもこれからも私の宝物です。
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